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「なんであのとき、ああしなかったんだろう」
家づくりを経験した多くの人が、完成してからふと、こんな思いを口にします。
人生で何度も経験することのない「家づくり」。
だからこそ、情報を集め、打ち合わせを重ね、真剣に考えたはずなのに、なぜか後悔が残ってしまう…。
今回は、よくある家づくりの後悔ポイントと、それを防ぐためのヒントを、分かりやすくご紹介します。
収納が足りない、または使いづらい
▶ よくある後悔
・「パントリーをもっと広くすればよかった」
・「子どもの成長に合わせた収納の場所を考えてなかった」
・「クローゼットがあっても、奥行きが深すぎて使いにくい」
▶ なぜ起こる?
間取りを考えるときはLDKや寝室など“空間の広さ”に目がいきがち。収納は「とりあえずあるだけ」で安心してしまうのです。
しかし暮らし始めてからは、「どこに」「どのくらい」「どんな使い方で」収納があるかが日々のストレスに直結します。
コンセントの位置・数で失敗
▶ よくある後悔
・「あと2ヶ所ほしかった…」
・「ダイニングテーブルの上でホットプレートを使いたいのに、コンセントが遠い」
・「掃除機のコードが届かないエリアがある」
▶ なぜ起こる?
図面上で見ても、どんな家電をどこで使うかを想像しづらいもの。引っ越し後の生活動線や、家具の配置を具体的にイメージしないと、住み始めてから不便さに気づいてしまいます。
もっと採光や風通しを考えればよかった
▶ よくある後悔
・「日当たりが良すぎて夏が暑い…」
・「風が抜けなくて空気がこもる」
・「思ったより室内が暗い」
▶ なぜ起こる?
日当たり=「南に窓をつくればOK」と思いがちですが、季節・時間・周囲の環境(日射・隣家の位置)まで想定しないと、想像と現実の差が大きくなります。
特に最近は気密性・断熱性の高い住宅が増えており、室内の空気が外に逃げにくい構造になっています。性能的には優れていても、「窓を開けて風を通す気持ちよさ」を後から求めたくなるケースも。
生活動線がイメージと違った
▶ よくある後悔
・「洗濯してから干すまでに移動が多い」
・「来客時、脱衣所がリビングから丸見え」
・「ゴミ出しのルートが遠い」
▶ なぜ起こる?
図面だけでは「暮らしの流れ」をリアルに想像するのは難しいもの。図面上の“線”が、実際の毎日の“行動”になると、不便さが明確になります。
では、どうすれば後悔しない家づくりができるの?
ここまで読んで、「思ってた以上に、見落としが多い…」と感じた方もいるかもしれません。
でも大丈夫。大切なのは、「想像」と「相談」です。
暮らしのシーンを細かく想像する
「朝起きてから夜寝るまでの行動」を図面上でシミュレーションしてみましょう。
料理、洗濯、来客、子どもの成長など、できるだけリアルな「未来の生活」を考えると、必要な収納や動線、設備が見えてきます。
他の人の後悔談をたくさん見る
SNSやブログなどで「#家づくり後悔」で検索してみてください。自分が見落としていた視点や、「なるほど!」と思える気づきが得られるはずです。
第三者に遠慮なく相談する
住宅会社や設計者に遠慮せず、「こういう暮らしがしたいけど、この間取りで本当に大丈夫か?」と率直に聞いてみましょう。
思い込みを壊してくれる第三者の視点があると、後悔の芽を早めに摘むことができます。
まとめ
家づくりの後悔は、「もっと早く気づいていれば防げたかも」という小さなことの積み重ね。
でも裏を返せば、「想像する力」と「相談する力」があれば、十分に防ぐこともできます。
一生に一度の家づくり。ぜひ、“失敗を先回り”して、心から満足できる住まいを叶えてくださいね。