家づくりを考えるきっかけの多くは、結婚や出産です。家づくりは、まさに子育ての一環とも言えるでしょう。
建築の専門家であるアート・宙の代表小椋と、教育の専門家である学習塾を運営する株式会社CbyEDTECHの山本代表による対談シリーズ。8回目となる今回のテーマは、「建築業界のお仕事やその未来」です。
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山本:最近よく「AI時代になきなる職業」とか、「AI普及でホワイトカラーの就職難」といった話題を耳にしますよね。
教育現場でも、子どもたちへの進路アドバイスが変わってきて、ブルーカラーの職業選択や資格取得を薦めるケースも多くなりました。
その点、建築業界ではどのような未来が想像されますか?
小椋:この業界でも、今後AIで、さまざまなものがますます自動化・最適化されていくと思います。過去のデータを学習して、設計を自動生成することもできるでしょうし、現場監督もロボット化することもありえます。
山本:そうすると、人材の採用も減ってしまうのですか?

小椋:もともと日本では人口減少の一途を辿っていますから、家の軒数も減るでしょうし、仕事自体が少なくなり、AIの活用も相まって、労働者の採用も減るのかもしれません。
けれど、家づくりでは、人の手でしかできない仕事や作業があります。
例えば、左官作業は機械には決してできるものではありません。同じ左官作業でも、職人の腕によって、仕上がりに差が出るほどです。
大工職人でも、木がもつクセや特質の把握や判断は、長年の経験によって磨かれた感覚が重要で、機械では判断できません。
ですから、建築業界での労働人口は減っても、技術や経験をもつ人材のところに仕事があつまり、職業としての価値はあがっていくのではないでしょうか。

山本:なるほど…すると、伝統工法などの高い技術をもつ希少な職人さんたちは、ある意味ものづくりのアーティストそのような存在として、報酬も高くなるでしょうね。
小椋:そうです!ですから建築に興味のあるお子さんや若者たちには、将来性のある仕事として提示できると思いますし、そうした技術は継承していってもらいたいものです。
山本:これまで建築志望の子どもたちには、大学の工学部や建築学部を薦めてきましたが、これからは技術専門校や職業訓練校などを選択肢にいれ、早くから技術習得をするという選択肢の提案もできそうです!