家づくりを考えるきっかけの多くは、結婚や出産です。家づくりは、まさに子育ての一環とも言えるでしょう。
建築の専門家であるアート・宙の代表小椋と、教育の専門家である学習塾を運営する株式会社CbyEDTECHの山本代表による対談シリーズ。7回目となる今回のテーマは、「子ども部屋はどこまでつくり込むのか?」です。
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山本:「コンパクトな家」や「コンパクトな暮らし」が主流の昨今、みなさん、子ども部屋をどのように考えるのでしょうか?
小椋:そうですね、昔は子ども部屋も8帖くらい欲しいなんていう方が多かったですし、ある程度大きくなったときも想定してテレビのコンセントまでつけるということも多かったですが、今ではベッドと机が置けるくらいの必要最小限でいいと、4~4.5帖くらいで考えられる方がほとんどですね。

山本:お家の狭小化に比例して、子ども部屋も小さくなっているんですね。
リビングで宿題や勉強をするお子さんも増えて、子ども部屋はベッドだけ、という方もいらっしゃるんじゃないですか?その場合、4帖以下というケースもあり得ますよね。
小椋:お子さんの歳がいくつかによっても、考え方は変わると思います。例えば、これから生まれる、生まれて間もないというような場合、這い這いする子どもや夜泣きする子ども、おむつを替えたりお風呂に入れたり、目先の子育ては想像しやすいので、安全にお遊ばせたりお昼寝させられたりできる和スペースをつくりたいというリクエストがありますが、子どもが親離れしたその先の暮らし方は、なかなかイメージできないので、お客様からの具体的なリクエストは少ないものです。
ですから、決めすぎない・つくり込みすぎない、というのが家づくりのポイントかもしれません。

山本:これまで家づくりでは、「お客様から十分にヒアリングして、暮らし方に合わせてしっかりつくり込む」とうかがってきましたが、子ども部屋に関してだけは、ちょっと事情が違うようですね。
小椋:はい。お子さんが小学生や中学生くらいだと、自分の部屋で過ごすことも多くなるでしょうから、収納はあえてつくり込みますし、高校生以上であれば、近い将来実家を出ることもあるでしょうから、その後の使い方に柔軟性を持たせるために、つくり込まず可変性を持たせる提案をしています。

山本:なるほど。そうすると、家づくり時のお子さんの年代に合わせ、つくり込んだりつくり込まなかったりすることが、暮らしやすさに結び付くのですね!