家づくりを考えるきっかけの多くは、結婚や出産です。家づくりは、まさに子育ての一環とも言えるでしょう。
建築の専門家であるアート・宙の代表小椋と、教育の専門家である学習塾を運営する株式会社CbyEDTECHの山本代表による対談シリーズ。4回目は、「子どもがお手伝いしやすいお家—前編」(https://www.artsora.com/blog/18727/)に引き続き、その後編です。
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山本:ご家庭で子どもにできるお手伝いには、どんなものがあるでしょうか?
小椋:そうですね…器を並べたり、食器を洗ったり、お風呂掃除や玄関の掃き掃除。窓ふき、洗濯を畳む、とかでしょうか。
山本:子どもがそうしたお手伝いをするときネックになるのは、高さと収納かな?と思うのですが。食器を洗うにも、道具を取るにも、子どもが届かないようだと、お手伝いも億劫になりますよね。
子どもがお手伝いしやすくなるような、家づくりの工夫はできるのでしょうか?
小椋:確かに、収納は整理整頓の面からも重要だと思います。
ポイントは、あらかじめものの置き場を明確にしておくこと、そして、使うところに使うものを収納できるようなつくり、ではないでしょうか。
山本:例えばどのようなことですか?
小椋:そうですね、脱衣スペースや洗面ルームに、タオルや着替えをしまえる収納を設ける、というようなことです。そうすれば、いちいちものを取りに行く移動や手間もないですし、洗濯物を畳むお手伝いをしてくれた子どもも、畳んだものをしまいやすいですよね。
山本:確かに、何はどこにしまうということがきっちり決まっていることは、子どもには分かりやすいですし、気が付けば自主的にお手伝いしてくれるようになりそうです。
小椋:さらに言えば、やはり収納は造作家具に勝ることはありません。しまうものを考え、収納サイズを計算し造りますので、収納のしやすさは抜群です。
小椋:あとは、まだ小さなお子さんは、キッチンにしても高さで手が届かないというようなこともあり、踏み台があったら良いですよね。10月25日に、アート・宙恒例の一大イベント「SORAマルシェ」を今年も開催予定ですが、そこでの木工体験は「踏み台」です。
ぜひ多くのご家族にご参加いただき、お子さんと一緒にお手伝いについて話すきっかけにしていただければと思います。
(SORAマルシェの詳細はこちら→https://www.artsora.com/event/18782/)
山本:どこに何があるか明確化され、子どもが自分のことは自分でできる習慣が身に付くお家なら、自ずとお手伝いにも気が向いてきそうですね!