建物と土地のバランスで用途地域ごとに分かれている建蔽率と容積率。
本日はこの２つについて解説していきます。
物理的なゆとりと、精神的なゆとり
住む人はもちろん、住む地域・周りの人々も配慮した家づくり
住宅を建てるにあたって、建築基準法によって様々なルールが設けられています。
建蔽率・容積率もその１つです。
建築地における建物の面積のルールになります。
これは、土地ギリギリに建てることで起こりうる問題を未然に防ぐことを考慮してつくられたルールです。
敷地に対して、建物を縦にも横にもギリギリに建てると、日当たりや風通しに関して問題が出てきたり、景観をお崩したりすることもあります。
また、万が一家事・災害などが発生した場合にも、ご近所への被害拡大を少しでも抑えることにつながります。
あとは、住宅の規模が大きくなるということは、住める人数が多くなるということです。
地域によって、上下水や周辺道路などのインフラの許容量があります。
許容を大幅に超えるような人口増加があると、処理能力をオーバーしてしまい、その地域での暮らしの質の低下をもたらします。
周囲とのバランスを住宅の面接を考慮することで、結果的に住む人、そして周囲の人両方にとって良い暮らしを実現することに繋がります。
～建蔽率と容積率の違い～
※割合は用途地域によって異なりますので、お知りになられたい方がいらっしゃいましたらお声がけください。
建蔽率
建蔽率とは、「敷地面積（建物を建てる土地の面積）に対する建築面積（建物を真上から見たときの面積）の割合」のことです。
建蔽率が高すぎる家は、土地に対して建物が占める面積が多すぎる為、隣地との距離がなかったり、防災や風通しの観点から望ましくありません。
そのため、ある程度の空地を設け、ゆとりある建物を建てるように誘導する目的で、設けられています。
容積率
容積率とは、「敷地面積に対する３次元空間（＝延床面積）の割合」のこと。
延床面積とは、それぞれの階の「床面積」を合計した面積であり、２階建てであれば、１・２階の面積の合計です。
容積率という基準を設けることで、建物大きさをある程度制限し、その地域に住める人口をある程度調整しているのです。
それにより、インフラの整備状況とのバランスをとり、暮らしの安定を試みています。
このように、建築のルールを守って住宅を建てることで、建てたあとも安心で暮らしやすくなります。
また、ご近所とのバランスもとれた住宅づくりができます。
このあたりのことに関しては、私たち建築のプロへご相談いただけましたら詳しくお調べさせていただきますので
お気軽にご相談いただければと思います。
