こんにちは。三重県材100%を使用した「木の家づくり」を手掛ける、アート・宙の小椋です。
ふだんお使いの収納家具で、不自由や不便を感じたことはありませんか?
「もう少し引き出しが深ければ…」「右開きじゃなくて左開きだったら…」「コンセントがついていれば…」
使えないわけではないけれど、「もっとこうだったら…」と感じる小さなストレスがきっとあるのではないでしょうか。
今回は、そんなストレスなく快適に使える「造作家具のすゝめ」をテーマにお話しします。
造作すべき家具
展示場やモデルルームを見学すると、お家の雰囲気に合わせ、できることならすべてを造作したい!と思ってしまいますが、実際は量販された既製品に比べ、造作家具の費用は大きく、現実的ではありません。
では、造作するに値する価値ある家具として私がご提案するならば、それは
お客様に明確なイメージのあるところ
に置くものです。
例えば、書斎。
リモートワークで、籠りながら集中する仕事部屋として使いたい。
趣味で、ゲームをしたり、プラモデルを組み立てたり、それを飾ったりしたい。
ぞれぞれの使用目的によって、書斎カウンタ―の広さや収納の在り方も全く異なるでしょう。
こうした使い方のイメージが明確にあるお部屋には、造作家具がもってこいのアイテムとなり活躍します。

造作するメリット
造作家具は、そのご家族の生活の仕方をヒアリングし、使いやすさを計算し尽くし設計しますので、唯一無二です。
当社では、家具もそのお部屋の壁や床と同じ木材でつくります。ですから、木の色や木目の向きも計算し、家具単体として使いやすいだけではなく、お部屋そのものにマッチし、自然な統一感が生まれます。
また、無垢の木の家具は、環境としても落ち着く空間を作り出します。
無垢の木の家具は、キズや汚れ、水に濡れたときなどを心配される方もいらっしゃいますが、防水等事前の対策は行っており、汚れは付きにくく、お手入れの手間もありません。気になる方は、当社の推奨する蜜蝋を年1~2回程度塗っていただくと効果的です。
おすすめ造作
当社で造作が特におすすめなのは、キッチンの背面収納と洗面収納です。
最近では吊り戸棚はほとんどなくなり、背面のカウンター収納が主です。何をどのくらい収納したいのかをヒアリングし、それに合わせ、収納密度が高い引き出しをメインに、ゴミ箱を置くスペースなどを設けます。
アイアンで取っ手を付けたい、物を飾れるようにしたい、タイルのアクセントを付けたいなど、デザイン面でもご希望を反映します。

洗面収納は、どのように使いたいかで設計は大きく異なります。
洗面化粧台の延長で収納も兼ねる場合や、独立した洗面収納である場合、ドライヤーやタオルなど日常的なものを収納するのか、ランドリーも兼ね洗剤など収納するのか、水回りの動線によって、どんな収納が使いやすいかを考え提案します。
それぞれのご家庭での暮らし方が違うからこそ、そのお家に合った収納が望ましいのです。

造作は、「こんな家具を置いたら素敵」という見た目やデザイン以上に、「どう使うか」が重要です。ですから収納が最も造作に向くと言えるのかもしれません。
暮らしに活用するもの、暮らしを快適にするものとして、イメージできる空間に、ぜひ造作家具を考えてみてください。