家づくりを考えるきっかけの多くは、結婚や出産です。家づくりは、まさに子育ての一環とも言えるでしょう。
建築の専門家であるアート・宙の代表小椋と、教育の専門家である学習塾を運営する株式会社CbyEDTECHの山本代表による対談シリーズ。11回目となる今回のテーマは、「上質な教育」から考える「上質なお家」の後編です。
山本:以前、子育て世帯の家づくりにおいて、上質な家のポイントは、あらかじめ決めてつくり込みすぎないようにすることと、一般的な、あるいは多数の価値観に左右されず、お客様各々の満足度の高いお家にすることだとうかがいました。
私が考える上質な教育は、小椋社長がおっしゃるこの上質な家つくりの考え方と似ている気がします。
小椋:そうですね。確かに、昔は大きかろう広かろうのお家が良かったですし、私たちも大きなお家を見れば「立派なお家だ」とか「高そうなお家だ」とか、潜在的に感じてしまいますよね。
でも最近では、コンパクトなお家や暮らしのニーズが高いですし、家族が集まるリビングは広く、でも寝室はベッドが置ける広さがあれば十分、玄関は出入りするだけだから最小にする、などといった、暮らしに合わせた広さの割り当てがあり、価値観は本当にバラバラです。
子ども部屋も、将来どううなるか分からないから、決め過ぎず、可変性を持たせたつくりにしておくことが多いです。
その点、先ほどおっしゃった、将来様々な選択ができるような柔軟な教育というのは、似ていますね。
山本:一見空間が広く見える吹き抜けのリビングでさえ、高いところの掃除に困るから嫌だという方もいらっしゃると聞いたことがありますが、暮らしの不便さの感じ方も違うのですね。
小椋:そうです。だから、小そうした方にとっては、高いところの大きな窓から日が差し込み、明るく実際よりも広い空間が広がる吹き抜けリビングのお家は、決して上質には感じないでしょう。

山本:昔、大学受験指導に当たっていたとき、東大志望の生徒に、私立の併願として早稲田か慶応を受けるよう勧めたのですが、「東大じゃないなら行きたくない」と、私立を1つも受験しなかった子がいました。
当時は「(早慶を)受ければ受かるだろうに勿体ない…」と思いましたが、今になって思えば、自分は上質な教育が提供できていなかったのだろうと感じます。
小椋:それは家づくりも言えることです。
ニーズに応えてこそ、お客様にはご満足いただけて、上質な家での暮らしが実現すると思います。
当社の、熊野の無垢材を100%使用するこだわりや、高気密高断熱で耐震等級3の認定を受けた高性能住宅の実現が、もちろん「上質な家」として評価いただいている点だと思いますが、お客様の暮らし方にとことん寄り添った家づくりであることが、一番の上質さだと私は思います。
