「ことしづめのまつり」とも呼ばれる地鎮祭。
新築や土木工事の着工前に行う伝統的な神道儀式ですが、初めての家づくりでは、地鎮祭についてよく知らない方もいらっしゃることでしょう。
今回は、事前に知っておきたい地鎮祭のマナーやその準備について詳しくお伝えいたします。
地鎮祭は必要?
地鎮祭は、工事の安全とその家の末永い繁栄を祈願するものですが、その始まりは、みなさんが想像するよりはるか昔のことです。
奈良時代の日本最古の歴史書『日本書紀』にも記載があるほど古く、現在のような建築儀礼として広く普及したのは、江戸時代後半。
あくまで宗教的儀式で、法的な実施の義務はありませんので、行わない方も中にはいらっしゃいますが、難しく考える必要はなく、基本的には依頼した建築会社が地鎮祭の手配や準備の指示もしてくれるので、お施主様は必要なものを期日までに用意するだけで大丈夫です。
依頼先選びは、お施主様に希望があればそちらに、特になければ地元の神社になりますが、当社では椿岸神社に依頼しています。

スケジュールと流れ
地鎮祭は基礎工事前の着工前、申し込みからおよそ4~5か月程度した頃に行います。
式典は30分程度で、主な参加者はお施主様とご家族、当社スタッフと職人です。
式典は以下の流れで執り行われます。
• 手水
• 修祓
• 降神の儀
• 献饌の儀
• 祝詞奏上
• 散供の儀
• 地鎮の儀
• 玉串拝礼
• 撤饌の儀
• 昇神の儀
• 直会
地鎮の儀では、お施主様にも出番があり、土を掘る所作をする鍬入れを行ったりしますが、式典自体は神職を中心に進行されます。

費用や準備物
当日はお施主様にご準備いただくお供え物があります。
米、酒、塩、魚、海草、野菜、果物が一般的で、神社により、種類や量・数は異なります。
具体的には以下のようなものです。
• 洗い米(一合)
• 日本酒(一升)地鎮祭用ののし紙付き
• 塩(1kg)
• 水
• 山の幸 野菜や果物
• 海の幸 尾頭付きの鯛(30cm前後)や昆布など
神主様への玉串料や準備物で、費用は5万程度が目安です。
地鎮祭の後には、近隣へ挨拶回りをするのが一般的です。式典のお供え以外に、ラップやタオルや洗剤などの粗品の用意も必要でしょう。
新築工事の不具合発生率は、約80%とも言われます。
地鎮祭の執り行いの選択は自由ですが、地鎮祭を通して、工事の安全を祈願しつつ、そこに住まうお客様ご家族と我々工事関係者が顔を合わせ、無事理想のお家が完成するよう気持ちを一つにすることは、たった数十分の儀式でも、貴重で有意義だと感じます。
家づくりの一環として、地鎮祭も健やかに執り行いましょう。